精油の光毒性について

「エッセンシャルオイルの禁忌」では、対象者・体調・体質などにより使用できない精油があることをご紹介しましたが、
今回は、健康な方でも誰でも使い方に注意が必要な精油についてご紹介します。

光毒性(ひかりどくせい)とは

精油には、皮膚に付けてから日光に当たると、炎症や色素沈着を起す可能性があるものがあります。
一部の精油に含まれる精油成分、フロクマリン類のベルガプテン、ベルガモッチンが紫外線と反応して起こります。
この反応を光毒性(ひかりどくせい)といいます。
光毒性を持つ可能性のある精油を肌に使用する場合、
例えば化粧水やクリーム、香水など肌につけるアロマクラフトの作成や、
キャリアオイルに混ぜて肌にアロマトリートメントをするときには注意が必要です。

芳香浴は皮膚につけないので光毒性の心配はありません。

光毒性のある精油

  • アンジェリカ
  • グレープフルーツ
  • ビターオレンジ
  • ベルガモット
  • ライム
  • レモン

アンジェリカはセリ科ですが、そのほかはミカン科、いわゆる柑橘系の精油です。しかし柑橘系の精油すべてに光毒性があるわけではありません。
オレンジスイート、マンダリン、ユズには光毒性がない、あるいは非常に弱いと考えられています。また水蒸気蒸留法で抽出した柑橘精油にはフロクマリン類が含まれず、光毒性がないとされています。

光毒性のある精油の楽しみ方

フロクマリンフリーの精油を使う

光毒性の原因となる成分、フロクマリン類を取り除いた精油が販売されています。
ラベルに、「フロクマリンフリー」または「ベルガプテンフリー」と記載されます。
FCF(フロクマリンフリーの略)と書かれることもあります。

希釈濃度に注意して使う

IFRA(国際化粧品香料協会)が定めたガイドラインによると、精油の濃度はそれぞれある一定以上の濃度で光毒性が発揮されるそうです。以下はそれぞれの精油において光毒性が発揮される濃度です。

◆精油◆
◇光毒性を発揮する精油濃度◇
ベルガモット
0.4%
アンジェリカ
0.78%
グレープフルーツ
4.0%
レモン
2.0%

また、AEAJ(日本アロマ環境協会)では精油を肌に使う場合の希釈濃度の目安を次のように定めています。

●用途●
〇希釈濃度〇
ボディ
1%以下
フェイス
0.1~0.5%以下

肌に使用する際、最大でも精油濃度は1%ということです。
ですので、先述のガイドラインと照らし合わせると、最大濃度で使っても1%以下であればグレープフルーツ、レモンはガイドライン以下光毒性を発揮する精油濃度には至りません。
グレープフルーツ、レモンについては希釈濃度最大1%を守り、使用後は日光に当たらないように気を付けることで使用が可能だと考えます。

しかし、わずか0.4%で光毒性を発揮するベルガモットや、それに次ぐアンジェリカについては肌への使用は避けたほうが無難だと思います。特にベルガモットは光毒性が強いので、ベルガモットを使用したい場合はフロクマリンフリーのものを選びましょう。


いかがでしたか?

今回は精油に含まれる成分が紫外線と反応することで起きる「光毒性」についてご紹介しました。

光毒性は炎症やシミを引き起こします。精油を肌に使用する際は必ず、光毒性はないか、使い方は正しいかを確認して使用しましょう。

エッセンシャルオイルの禁忌