エッセンシャルオイル(精油)には、体調や体質、年齢などによって使用できないものがあります。
特に妊娠中や授乳中は注意を払いましょう。病気の時、皮膚トラブルがある時も特に注意します。
今回は代表的な禁忌についてご紹介します。
わからないことがある場合は、事前に医師やアロマセラピストに相談しましょう。
注意すべき対象者
ベビーに精油は厳禁
1歳未満の赤ちゃんへの精油の使用は厳禁です。
1~3歳は芳香浴のみ
3歳以下の幼児は芳香浴以外は行わないようにしましょう。
使える精油は限られます。ラベンダー、カモミール・ローマン、ティーツリー、マンダリンなど。
4~7歳は限られた精油を低濃度で
4~7歳児は、3歳までの精油と同様のものに限り、アロマセラピーを楽しめます。希釈濃度は0.2%以下にします。
7~12歳は禁忌以外の精油を低濃度で
7~12歳児は、一部の禁忌の精油を除いて使用可能です。0.5~1%を目安とし、大人の1/3~1/2の濃度で使用しましょう。
妊産婦
妊娠中
妊娠初期は精油の使用を避け、安定期に入っても子宮を刺激する精油や毒性の強い精油の使用は避けます。
柑橘系の精油の芳香浴がつわりを楽にしてくれることも。
芳香浴以外で使用する場合は十分注意して、アロマトリートメントを受ける場合は医師や経験豊富な専門家に相談しましょう。
禁忌の精油に気を付けましょう。
授乳中
授乳中は赤ちゃんがママの匂いを覚える時期。精油は控えるか、かなり低濃度で使いましょう。
強い香りは、赤ちゃんを過度に刺激したり、眠りを妨げたりする可能性があります。
禁忌の精油に気を付けましょう。
既往症のある場合は注意が必要
高血圧、低血圧、てんかんなど既往症のある場合や、医療機関で治療中、薬を処方されている場合はかかりつけの医師に相談してください。
アレルギー反応に注意
体調や体質によってアレルギー反応を起こす場合があります。植物油など基材(キャリアオイル)にも注意し、アレルギー体質の人敏感な人はパッチテストを行いましょう。
敏感肌、肌の弱い人
事前にパッチテストを行いましょう。精油の希釈濃度を薄めにするなど注意し、敏感肌に注意が必要な精油にも気を付けましょう。
高齢者
体調や体質に個人差もあるので、まずは基準の半分以下の量の精油で試し様子を見ながら使いましょう。
精油の禁忌
乳幼児
- シダーウッド
- シナモン
- セージ
- バジル
- ヒソップ
- フェンネル
- ベチバー
- ぺパーミント
- ヤロウ
- ユーカリ・グロブルス
- ラベンダー・ストエカス
- ローズマリー
妊娠初期
原則として精油の使用は禁止。特に次の精油に注意する。
- カモミール
- ラベンダー
- ローズ
妊娠中期・後期
- アンジェリカ
- キャロットシード
- クラリセージ
- クローブ
- シダーウッド
- ジュニパー
- ジャスミン
- シナモン
- セージ
- ニアウリ・ネロリドール
- タイム・チモール
- バジル
- パルマローザ
- ヒソップ
- フェンネル
- ペパーミント
- メリッサ
- ヤロウ
- ユーカリ
- ラベンダー・ストエカス
- レモングラス
- ローズマリー
授乳中
- シダーウッド・アトラス
- シナモン
- セージ
- バジル
- ヒソップ
- フェンネル
- ペパーミント
- ヤロウ
- ローズマリー
高血圧
- ペパーミント
- ユーカリ・グロブルス
- ローズマリー
てんかん
- シダーウッド
- セージ
- ヒソップ
- フェンネル
- ペパーミント
- ヤロウ
- ユーカリ・ディベス
- ローズマリー
腎臓の障害
- ジュニパー
- フェンネル
- ブラックペッパー
敏感肌
- オレガノ
- クローブ
- サイプレス
- シナモン
- ジュニパー
- ジンジャー
- タイム
- ティーツリー
生理中
- クラリセージ
- クローブ
- シナモン
- マジョラムスイート
- フェンネル
- ミルラ
飲酒時
- クラリセージ
集中したいとき
- イランイラン
- クラリセージ
- ジャスミン
- ネロリ
- プチグレン
- マジョラム
いかがでしたか?
エッセンシャルオイル(精油)は植物か抽出した天然の物質だから安全で、悪い影響は何もないというわけではありません。
植物の成分が凝縮された精油の作用はとってもパワフルなものです。
体調や体質、年齢などに合わせ、エッセンシャルオイルの禁忌を守ってアロマを楽しみましょう。