こどもの金属アレルギー

金属アレルギーというと、ピアスやネックレスを付ける大人の女性に多いイメージですが、
こどもにも金属アレルギーが発症する可能性があるそうです。
今日はこどもの金属アレルギーについてご紹介します。

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは「アレルギー性皮膚炎」です。接触した部分に紅斑(こうはん、赤いぶつぶつ)や皮膚の盛り上がり、あるいは水疱をを生じる疾患で、激しいかゆみや痛みをともなう場合があります。アレルギーはタンパク質に対し起こるものなので、金属が直接にアレルギーを起こすわけではありません。つまり、金属はアレルゲンではないのです。
金属から溶出した金属イオンが、人体が本来持つタンパク質(ケラチン等が有名)と結合し、アレルゲンとなるタンパク質に変質します。それがアレルゲンとなるのです。

金属アレルギーは誰にでも、突然なる可能性があるアレルギーです。金属アレルギーは発症してしまうと、一生のお付き合いとなります。

こどもの近くにある金属

アクセサリーのイメージが強い金属アレルギーですが、こどもの周りにも金属アレルギーの原因となりうるものが多くあります。
例えば金属製のミニカーなどのおもちゃ。ヘアピン。また、砂場の砂には、じつは微量の金属が含まれています。
ほかにも、鉄製の遊具や、ブランコの金属製の持ち手、それに食事で使うスプーンやフォーク、さらには虫歯治療で使う金属製の詰め物なども金属アレルギーの原因になることがあるそうです。

金属アレルギーにならないために

金属アレルギーは発症したら、症状を抑えたりする薬はありますが、治ることはなく一生付き合っていくアレルギーとなります。金属アレルギーを発症させないために次のことに気を付けましょう。

汗をかく時は要注意

汗は金属が溶け出しアレルゲンとなる要因のひとつです。夏場や、スポーツなど汗をかくと予想されるときにはヘアピンなど金属製品は外しましょう。また、こまめに汗をふくことで金属製のおもちゃなどに触れても、アレルギーを発症する確率が減らせます。

虫歯を作らない

金属アレルギーの原因で大きな割合を占める理由の一つが、虫歯治療に使われる金属です。現在、日本の保険診療内で歯科治療を行った場合に使用される金属は、一般的に「金銀パラジウム合金」と呼ばれる合金を使用しています。欧米では「パラジウム合金」が歯科用金属として使用禁止になっている理由としては、金属アレルギーの原因となり得るということです。金属成分が溶け出しやすく、金属イオンとなり唾液の中に溶けだします。そしてある日突然金属アレルギーを発症するリスクがあります。
樹脂やセラミックなど非金属製のものを詰めれば金属アレルギーの心配はありませんが、治療費が高額になる場合もあります。
そのためまず、毎日歯磨きをしそもそも虫歯をつくらないということが重要です。

ピアスについて話し合っておく

金属アレルギーの原因の大きな割合を占める理由のもう一つが、ピアスです。金属アレルギーを発症するタイミングではピアスホールを開けた時が最も多いとされています。
医師の指導の下、滅菌処理されている溶けにくい金属のファーストピアスでホールを開け、適切な消毒を行いホールを完成させることが大事です。またその後もピアスホールをあけたての場合、傷に接する金属は溶けにくい素材を選ぶことが大事です。ステンレス316L、純度の高い金や銀、プラチナ(ニッケル等のめっき無し)、チタンのピアスがオススメです。

こどもが大きくなった時、突然相談もなく市販のピアッサーを使って自分でピアスを開けてしまい、金属アレルギーになってしまった!なんていうことにならないように、早いうちにママたちがピアスとアレルギーについて正しく理解し、「ピアスを開けるときは金属アレルギー発症の危険性があるから、必ず相談してね」「ピアスは専門の病院で開けようね」などと話し合っておくことがおすすめです。