うちの子もグレーゾーン?

集団生活になじめない、怒って泣き出すと手が付けられない、ほかの子より言葉が遅い、などなど子育てをしててうまくいかないなと感じるときに一度は考えたことがあるのではないでしょうか?もしかしてうちのこもグレーゾーン?
今回はそもそもグレーゾーンとはどんなことかからご紹介します。

グレーゾーンとは

グレーゾーンとは発達障害の特性が認められても症状が軽く、診断基準に満たない状態やその子供たちを示す通称です。

発達障害の主な種類とその特性

  1. 自閉症スペクトラム障害(ASD)
    ・会話が成り立ちにくい
    ・場の空気や、相手の気持ちを読み取ることが苦手
    ・興味や関心の幅が狭い
    ・強いこだわりがあって融通が利かない
    ・変化への対処が難しい
    ・音や光に過敏もしくは鈍感
  2. 注意欠陥多動性障害(ADHD)
    ・落ち着きがない、常に動き回っている
    ・ちょっとしたことで、激しい癇癪を起す
    ・集中力がない。忘れっぽい
    ・思い付きで行動してしまう
    ・感情や行動のコントロールが苦手
  3. 学習障害(LD)
    ・知的発達の遅れは大きくないのに、「聞く」「話す」「書く」「計算する」などの特定の学習や習得ができない
    ・運動が苦手で、人の動きをまねたりすることが難しい

上記のような特徴を持ちながらも、発達障害と診断のつかないケースが「グレーゾーン」なのです。発達障害は数値のような基準がないため、見極めしずらい症状もあります。診断基準を満たす「発達障害」のケースよりも困難なことは少ないと思われがちですが、日常や社会生活においては、理解やサポートが得られにくいなど、グレーゾーンならではの困難もあるといわれています。「なんとなく育てにくいだけ」だと思っていても、実は発達障害のグレーゾーンだったというケースも少なくありません。

「もしかしてうちの子も?」と思ったら

相談先

  • 幼稚園・保育園
    地域の子育て支援や家庭支援も園の業務のひとつ。地域のソーシャルワーカー的な役割として、地域の医療機関のども教えてくれます。
  • 保健所や保健センター
    1歳半検診や3歳児検診などの定期健診時はもちろん、それ以外でもこどもの様子で気になることを相談できます。
  • 専門医・療育士
    児童精神科や神経科、言語聴覚士、作業療法士、発達臨床心理士など、こどもの発達障害に詳しい専門家です。
  • 発達障害者支援センター
    各自治体にある窓口。発達障害のある子とその家族が、地域で安心して暮らせるように支援してくれます。通える療育施設を紹介してくれることもあります。

チェックリスト

※チェックリストはあくまで、どんな特徴が今あるかを整理するための道具として使いましょう。診断結果を示すものではありません。

  • 親と子のためのADHD
    発達障害の中のADHD=注意欠如多動性障害のチェックリストがあります。ADHAに関する基礎知識や体験談などの情報もあります。
  • キッズハグ
    自閉症傾向、ADHD傾向に見られるそれぞれの特徴のチェックリストです。ADHD、アスペルガー、発達障害など子育てに悩む人のための子育て支援サイトです。

二次的被害について

グレーゾーンの子供達に懸念されるのは、「二次的被害」です。
たとえば、落ち着きがない状態の子どもは、小さい頃から家族に怒られ、学校に行ってもいつも注意されて、本人の自己肯定感は失われるばかり……といった状況になりがちです。また、周囲の人の気持ちを理解するのが難しい子どもの場合には、誤解やいじめを受けやすく、果てには不登校やひきこもりとなる可能性まで出てきます。
勉強がよくできる子どもの場合には「グレーゾーン」だと気づかれないまま大人になり、社会に出て人間関係や仕事上のトラブルを抱えてつまずき、はじめて発覚するというケースもあります。適切な対応がなされなければ、大人になってからも、ひきこもりやうつ病のリスクが高まってしまうのです。

このようなリスクからこどもを守るためにも、「もしかして?」とおもったら専門家に相談したり、極端な誤解を防ぐためにも、また人知れず悩んだり苦しんだりする子どもを減らすためにも、まずは発達障がいそのものについても知っておきたいものです。