柿は中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったために学名にも「kaki」と記されています。「kaki」として、アジアやヨーロッパでも名前が通用しています。

柿には「甘柿」と「渋柿」がありますが、これらの違いは渋み成分シブオール(タンニン)が口の中で溶けるかどうかできまります。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなります。幼果期はどちらも渋みが溶ける「可溶性」タンニンを含みますが、甘柿は成長過程でタンニンが「不溶性」に変化して口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなるのです。甘柿と渋柿との違いは、渋の原因であるシブオール(タンニン)の状態にあります。
渋柿は熟しても硬いうちは渋みが残るのは、このシブオールが水に溶ける状態のまま残るためです。収穫の後、『渋抜き』といわれる工程を経て市場に出ます。方法はいくつかあるようで、炭酸ガス法、加温法、アルコール法などがあるそうで、天日干しによるものが干し柿となります。

柿は早生種やハウス物など、早いものだと8月中旬頃から収穫が始まります。9月に入ると中旬頃には露地物も収穫が始まり、様々な柿が本格的に収穫期を迎えるのは10月中旬から11月にかけてです。

成分

柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラス。ミカンやイヨカンなどのかんきつ類の約2倍も含まれて、風邪予防や美肌効果に期待できます。また柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβカロテンのほか、同じカロテノイドの一種「βクリプトキサンチン」が多く含まれていて発がん抑制作用があるといわれています。
渋み成分のタンニンにはアルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウム、酸化還元作用のあるビタミンCの相乗効果で二日酔いにも効果があります。

また柿は実だけでなく葉も利用され、そのビタミンCではなんとみかんの30倍も含まれているそうです。柿の葉寿司や柿の葉茶が有名です。

食べ方

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ぬらしたティッシュペーパーをヘタに当て、下にしておくと熟すのを遅らせることができるます。柿は追熟の必要がないので、購入したら早めに食べましょう。やわらかくなりすぎた柿は冷凍するとシャーベットとして楽しめます。