こどもの熱中症予防 食べ物編

高温を指す温度計

前回は、こどもの熱中症予防 飲み物編 でした。今回は食べ物編。熱中症予防に役立つ栄養素と食材をご紹介します。

熱中症予防に役立つ栄養素

ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると、糖質を分解することができずに、疲労物質がたまって疲れやすくなります。体が疲れていると、普通の状態よりも熱中症になりやすくなるだけでなく、食欲不振や倦怠感、手足のしびれ、むくみなどの症状が出ることもあるので、意識的に摂取するようにしましょう。

カリウム
カリウムは細胞内液に多く含まれている、水分を保持する働きがある成分。汗をかき、塩分と一緒に体内からカリウムが失われると、細胞自体が脱水症状を起こします。熱中症を発症した際、細胞の脱水症状は、重要臓器の細胞機能障害の原因となる可能性があります。また、筋肉の収縮を助ける働きがあるため、熱中症にかかった時の回復にも役立ちます。普段から摂取することで、熱中症の予防にも回復にも効果のある栄養素です。

クエン酸
柑橘類などに含まれる酸っぱい成分。疲労の原因となる乳酸の発生を抑え、疲労回復に役立ったり、ビタミンB群やミネラルの吸収促進効果で熱中症の予防にも。疲れやすい夏に積極的に摂取したい成分のひとつ。

熱中症予防に役立つ食材

豚肉
豚肉は、牛肉の8倍のビタミンB1を含み、多くのタンパク質を摂取することができるため、熱中症の予防だけでなく、疲労回復効果で夏バテ防止にも役立つ食べ物です。中でも、脂が少なく柔らかいヒレ肉はビタミンB1が一番多く含まれているのでおすすめ。

すいか(スイカの食材豆知識はこちら)
スイカは90%が水分で、糖分やカリウム、カルシウム、マグネシウム等のミネラルが豊富に含まれている果物。少量の食塩を加えると、水分、ミネラルと一緒に塩分も効率よく摂取でき、スポーツドリンクと同じような効果が期待できます。ビタミンCも多く、糖分はエネルギーに素早く変わるため、夏のエネルギー補給にピッタリの食べ物です。

じゃがいも
野菜の中でもカリウムの含有量はトップクラス。その他、ビタミンB群やビタミンC、ミネラルなど、熱中症予防に効果的な栄養素を多く含んでいます。じゃがいものビタミンCは加熱調理しても壊れにくい特徴があり、調理もしやすいので、毎日の食事に取り入れれば効率よく栄養を補うことができます。

夏野菜 (オクラなすトウモロコシきゅうりトマトの食材豆知識はこちら)
夏が旬の野菜や果物は水分が多く、体を冷やす作用があります。また、疲労回復に役立つビタミンB群や、体の調子を整え免疫力を高めてくれるビタミンCも多く含んでいるため、熱中症予防に適しています。

まとめ

熱中症予防といえば、こまめな水分補給や涼しい室内で過ごすこととテレビなどでよく聞きます。
夏は食欲が落ちたり暑くてキッチンに立つのが億劫になったりで、つい麺物が増えたり外食が増えたりしますが、栄養素が不足してしまうと疲れやすさを引き起こしたり、熱中症にかかりやすい状態へと近づいてしまいます。
食べ物には熱中症を予防してくれる効果を持つものがあります。大人よりも熱中症にかかりやすい子供たちのからだ、紹介したような食材のパワーをかりてこどもたちの体を暑さに負けない元気な体にしてあげたいですね。